資産運用

【つみたてNISA】初心者時代にやってしまった大失敗【3万6千円と引き換えに100万円を手放した男の話】

本ページはプロモーションが含まれています。

どうもこんにちは!ファイナンシャルプランナーのtakaです。

今回は「つみたてNISAで初心者時代にやってしまった大失敗」というテーマでお話していこうかと思います。

皆さんつみたてNISAをやっているでしょうか?これからやろうとしている方も多くいると思いますが、私のように100万円を手にするチャンスを棒に振るという大失敗を、もしかしたら知らずにやってしまう方もいるかも知れません。

今回紹介する失敗をやってしまうとかなり後悔することになるかも知れませんので、これからつみたてNISAをやろうとしている方、またはすでにやっているけど、結構利益が出てきたから売っちゃった方が良いのかな・・と考えている投資初心者の方は、今回の失敗例を参考にしてもらって、同じ失敗をしないようにしていただけたらと思います。

また、今回の内容はYoutubeの方でも解説していますので、読むのが面倒くさいという方は動画でチェックしてみてください。

それでは、いきます。

大失敗の内容

まず、やらかした大失敗って何?と気になっている方も多いと思いますので、最初にそれを発表したいと思います。

その失敗とは

途中で売却してしまったこと

ですね。

え?なんだ、そんなことか

という声が聞こえてきそうですが、これはつみたてNISAなどの長期積立投資において出来るだけやってはいけないことなんです。

私も当時は投資やりたてで右も左も分からない時期で、ちょうどつみたてNISAで積み立ててた投資信託が3万6千円も含み益を出してくれていたので、深く考えずに軽い気持ちで売ってしまったんです。

もちろん「病気や事故にあって急にお金が必要になった」「予定より多くの学費が必要になった」などの理由があれば、売却してお金を作って足りない分の費用に回すということはもちろん必要になります。

ですが、そういう緊急事態がないのであれば、つみたてNISAは何が何でも途中で売却すべきではないのです。

なぜ売らない方が良いの?

それは、つみたてNISAで優秀な投資信託を買っておけば、基本的に資産はどんどん増えてくれるからなんです。

S&P500なら年平均の利回りが約7%

私が当時投資していたのは楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称楽天VTI)と呼ばれるもので、米国株全体にいっぺんに投資できるという投資信託です。

今話題のS&P500と比べてもほとんど変わらないくらいのリターンが期待できるというファンドです。当時はブログやyoutubeでもこのファンドの話題で持ちきりでした。それを見て私もよく分からないながらも購入していましたね。

で、実はS&P500の利回りってとにかく凄いんです。データによると、1973年から2018年までの年平均の利回りは約7%と言われているんです。

7%ってどうなの?凄いのかどうか良く分からないんだけど・・

という方のために計算してみますが、試しに100万円を年間利回り7%で運用した場合、20年後には約387万円にまでなってくれるのです。

100万円をそのまま置いとくだけで、287万円も勝手に増えてくれるんです。これが投資の力です。

今だと銀行に預けてるだけだと最高金利はあおぞら銀行の0.2%(2021年1月31日現在)で、この金利では20年後は104万円くらいにしかなってくれません。

銀行に預けるだけでは387万円という金額には絶対になってくれませんので、本当に投資ってすごいんですよね。

これは複利で運用しているのでこのような凄まじい結果になってくれるのですが、つみたてNISAでもS&P500連動の商品はいくつも用意されているので、実はこのような年間利回り7%という運用は決して不可能な数値ではないと言えるんです。

売却した原因は「原因は流行りの投資方法に目移りしたこと」

話がすっかりずれてしまったので、途中で売却してしまった話に戻しますね。

私は2018年9月からこの楽天・全米株式インデックス・ファンド(通称楽天VTI)をつみたてNISAで積み立てを開始しました。

2018年の9月から12月までは月に10万円ずつ積立てて、2019年に入ってからは4月まで毎月33,333円ずつ積み立てていたんです。

taka
taka
ですが、ちょうどこのころトラリピとかトライオートETF、くりっく株365、CFDなんかが流行っていて、そして当時の私は色々な投資に興味を持ち出してたけど、まだ投資の知識が全然追いついていないという時期で、つみたてNISAの重要性というか凄さにはあまり気付いていなかったんですよね。

逆に、トラリピとかトライオートETFやCFDに回した方が効率よく運用できるのではないか・・と良からぬ考えが頭をよぎってしまい、ここでせっかくコツコツ積み立ててたつみたてNISAを売ってしまって、そっちに回してしまったんです・・。

ちなみにトラリピとかトライオートETFやCFDが投資手法としてダメという訳ではありません。トータルで少しは利益が出て、現在は完全に撤退していますが、これらは基本的にレバレッジを効かせる投資方法で、良い時は良いんですけどダメな時は資産が大幅に減るというものなので、ちょっと自分には耐えられないというか合ってなかったんですよね。

それからはかなり投資の勉強をして、現在はつみたてNISAやイデコ、高配当ETFなどを中心に運用しています。

最初からそうすればよかったんですが、まあその失敗があって今があるという感じなので、私にとって経験すべき失敗だったのかなと今考えるとそう思います。

2021年1月時点で137,347円を逃したことに

また話が少し脱線したので、元に戻しますね。

2018年9月から2019年の4月までの8ヶ月間で合計533,334円をつみたてNISAで積み立ててきましたが、それを4月24日に569,903円で売却し、36,569円の利益が確定しました。つみたてNISAには売却益に税金がかからないので、この36,569円はそのまま利益になります。

この利益だと、利回りは6.9%ということになりますね。8ヶ月間の運用で6.9%の利回りはかなり優秀な成績と言えます。

初期の8ヶ月間の投資成績
  • 期間:2018年9月~2019年4月の8ヶ月間
  • ファンド:楽天・全米株式インデックス・ファンド
  • 投資額:533,334円
  • 受取金額:569,903円
  • 実現損益:36,569円
  • 利回り:約6.9%

ただ、驚くべきはその先だったんです。

2019年の4月に一旦売却して、そして5月からまたコツコツとつみたてを開始して、2019年5月から2021年1月27日まで約1年9か月運用してきて現在に至るんですけど、なんと1年9ヶ月間の運用利回りは驚異の24.1%にもなるんです。

ちなみにファンドは楽天VTIだけでなく、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も加えての再スタートだったのですが、投資額が699,994円で、評価額は868,782円、そして評価損益が+168,788円なので、計算すると1年9ヶ月間の利回りが24.1%になります。

売却後の1年9ヶ月間の投資成績
  • 期間:2019年5月~2021年1月までの約1年9か月間
  • ファンド:楽天・全米株式インデックス・ファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
  • 投資額:699,994円
  • 評価額:868,782円
  • 評価損益:+168,788円
  • 利回り:24.1%

凄い成績ですよね。年間利回りの期待値である7%を余裕で超えてくれています。最近は特にアメリカ株が好調とはいえ、コロナもあった中での24.1%は異常とも言える成績です。

ということはですよ、2019年4月に売却した569,903円をそのまま持ち続けていれば、単純計算で24.1%は増えてくれたということですよね。

なので計算してみました。569,903円を利回り24.1%で運用すると707,250円まで上がり、2021年1月時点での評価損益は+137,347円にもなります。

taka
taka
なんてこったい・・

このお金をみすみす逃したのはこの私です、はい。

改めて計算すると痛すぎる金額です。投資の知識に疎かったとはいえ、後悔してもしきれないですよ。ホントに・・。

20年後の100万円まで逃してしまった・・

これまでだけでも私にとっては十分な精神的ダメージを与えるものです。

ですが、つみたてNISAは20年間非課税で運用できます。この非課税期間をフル活用した場合に、現在の2021年1月末時点での理論値である707,250円がどれだけ増えてくれるのかもついでに計算してみて、より大きなダメージを自分に与えてみようと思います(笑)

taka
taka
ドMではないんですけど、これからはもう投資で失敗しないようにという自戒の意味も込めて、ちょっと見てみたいと思います。

まず、売却前の運用期間が8ヶ月、売却してからの期間が1年9か月なので、現在で約2年半くらいになりますね。つみたてNISAの非課税期間は20年間ですので、少なく見積もってあと17年間を非課税で運用したと仮定します。

で、年間利回りをどのくらいで計算するかですが、私がつみたてNISAを開始してからはSP500がかなり好調で、年利10%を超えるくらいの成績で運用できていたんですよね。

ただ、それだとちょっと良すぎるという見方が有力ではあるので、まあこれからは少なく見積もって年間利回り5%で運用できると仮定して、それで707,250円を17年間非課税・5%複利で運用した場合の評価額を計算してみます。

結果は、なんと17年後には1,621,030円になってるのです。
元々の投資額は533,334円なので、1,087,696円も増える計算です。

やばい、ダメージが凄すぎます・・。

20年後に貰える予定の100万円をみすみす逃していることになるんですよ。

いやー、ホントに売らなければ良かったですね。代わりに受け取ったのが3万6千円だけということなので、この差はやばいですよね。

ちなみに

  • 年利6%だと1,904,464円
  • 年利7%だと2,234,072円

にまで増えることになります。S&P500の平均利回りである7%で運用できた場合、約170万円も増える計算になるのです。

taka
taka
まあ投資なのでどのくらい増えてくれるのかは分かりませんが、理論上はかなり高い確率で20年後の100万円を逃してしまったなとみることができます。

まとめ

では、最後に今回の内容をまとめてみたいと思います。

「初心者時代にやってしまった大失敗」というテーマでお話してきましたが、皆さんに言えることはただ一つです。

それは

よほど緊急事態がない限り、つみたてNISAは途中で売らないこと

ということですね。

私の場合を例に挙げると、今売却して3万6千円の利益が得られたとしても、代わりに20年後の100万円を逃すことに繋がるので、出来るだけ売却はせずに、老後のために残しておくことを強くお勧めします。

もう私は二度と同じ失敗はしないと誓っていますが、これからつみたてNISAをやる方、またはすでに開始しているけど、利益が増えてきたから売ろうかな・・と考えている方は、今回の記事を教訓にしていただけたら幸いです。