どうもこんにちは!ファイナンシャルプランナーのtakaです。
私はインド投資に関する記事やYoutube動画をいくつか出しているのですが、インド投資はまだ日本に馴染みがないせいか、以下のようなコメントをちょくちょくいただきます。
インド投資に興味を持ち始めている人はもはや私の仲間だと勝手に思っている(笑)ので、この記事ではインド投資初心者のためにどのETFや投資信託を買ったらいいのか、私のお勧めを厳選して3つほどご紹介していきますので、是非とも参考にしていただければと思います。
今って本当にインドが爆上がりで、S&P500ですら余裕で超えてくるくらい成長しています。さらに今後のインドは凄く期待ができる状態だと考えられるので、インドへの投資は本当に面白いことになると思いますよ!
インドに投資する際、初心者の方は個別株を買うよりも「株の詰め合わせパック」であるETFや投資信託を買った方がリスクが低くなり、安定して利益を享受できると思います。そのため、ここではインドのETFと投資信託のお勧め3選の紹介となっています。
今回の内容はYoutubeの方でも解説していますので、読むのが面倒くさいという方は動画でチェックしてみてください
それでは、いきます。
インド投資でお勧めのETF・投資信託3選
では、早速ですがインド投資でのお勧めのETFと投資信託を合計で3つほどご紹介させていただきます。
最初に結論を言いますが、以下の3つがお勧めです。
- EPI(米ドル建てのETF)
- NFインド株(円建てのETF)
- 新生・UTIインドファンド(円建ての投資信託)
他にもインドETFや投資信託は結構あるのですが、個人的にはこの3つがインド投資初心者にとっては良いのかなと思います。
ブルベアといったレバレッジを効かせたファンドもあり、リスクを承知の上でなら全然投資しても良いと思いますが、インドのような新興国でレバレッジをかけるのはインド投資のとっかかりとしてはリスクが高すぎると思ったので、今回は加えてません。
あと、「iシェアーズ・コア S&P BSE SENSEX インディア・インデックスETF(ティッカーシンボル2836)」というETFもあり、インド投資の中でも経費率がかなり安いので注目される人も多いですが、HKドルでの購入ということと、200株単位での売買ということで、今回は3つの中には入れませんでした。
リスクヘッジとしては良いかも知れませんが、メインの購入としては微妙かなと個人的には思います。
それでは、話を戻してお勧めのETFと投資信託を一つずつ見ていきましょう。
お勧め.1「EPI(ウィズダムツリー インド株収益ファンド)」
まずEPIから紹介します。情報は2021年10月時点のものです。
正式名称は「ウィズダムツリー インド株収益ファンド」です。米ドル建てのETFですね。
「ウィズダムツリ ーインド収益指数」に連動しており、組入れ銘柄数は約300銘柄です。
インドは今後に大きな期待が持たれており、これから爆上がりする銘柄もたくさん出てくることが予想されますが、正直言ってそんな優良個別銘柄を判別するのは容易ではありませんし、そもそも日本ではインドの個別銘柄は限られた一握りの銘柄しか買うことが出来ません。
なので、EPIのように300銘柄を分散投資することで、爆上がりする銘柄を含む確率が高くなり、その恩恵を受けられることに繋がるので、この分散具合は結構メリットが高いのではないかなと思います。
分配利回りは0.83%なので、分配金はあまり期待できないです。というか、EPIを含むインドETFはコロナ以降は本当に爆上がりしているので、自然と分配利回りは低くなってしまっています。
設定日は2008年2月なので、スタートしてから13年半くらいといったところです。ETFの中ではそこそこ長く運用されている方だと思います。
純資産総額は1,080億円くらいということで、ETF全体の中では特段多いわけではありませんが、インドに限定するなら他と比べてもかなり資産を集めているETFと言えます。
純資産総額はそのETFや投資信託の信頼性や人気度を表すので、EPIでインド投資をしている人が多いということが分かります。
そして経費率は0.83%です。S&P500や米国全体のETFの場合は経費率は0.03%と非常にリーズナブルだったりするので、それと比べるとかなり高いです。
ただ、インドのETFや投資信託は経費率がかなり高くて、1%を超えるものが普通にあるので、0.83%というのはまだマシな方です。
正直言って私も高いなとは思ってますが、インドへの投資は現状こんな経費率のものしかないので、しょうがないといったところでしょうか。将来的にもっと安いETFが出ることを期待したいところですね。
ちなみに、EPIの直近1年間の株価上昇率は61.71%と非常に好調で、S&P500の28.35%を大きく上回ります。
引用:Trading View
素晴らしい成長ですね。
あとですね、組入れ上位銘柄と、組み入れ比率はこんな感じになっています。
金融やIT関連で半分近くを占めていますが、エネルギーなどのコモディティにもしっかりと投資されています。
お勧め.2「NFインド株(1678)」
次にNFインド株を簡単に解説します。情報は2021年10月時点のものです。
正式名称は「NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信」という名前なのですが、名前が長すぎて呼びにくいので、ここではNFインド株と呼んでいくことにします。
楽天証券などで購入する場合は、ティッカーシンボルである「1678」で検索しても探せるようになっています。東証に上場しているETFなので、円で買うことができます。
インドの代表的な株価指数であるNifty50指数に連動していて、インドのナショナル証券取引所に上場する銘柄のうち、時価総額、流動性、浮動株比率等の基準を用いて選定した50銘柄で構成されています。
EPIの300と比べると50は少ないのがちょっと気になりますが、インドの代表的な50銘柄なので、まあ悪くないかなと言ったところですかね。
設定日は2009年11月で、EPIより1年半ほど後にできていますが、1年半の差しかないのに純資産総額はEPIの9分の1である120億円しかありません。こちらはちょっと信頼性と人気の面でEPIよりは下回っている感じですね。
経費率は1.045%です。インドの中では普通くらいですね。米国のETFと比べるとかなり高いんですが。
そしてNFインド株の直近1年間の株価上昇率はこのようになっています。
引用:Trading View
この直近数日間で凄まじい急上昇をしていることもあり、なんと+78.15%とS&P500よりも大きく上回っている結果になっています。これはEPIよりもさらに16%ほど高いことになるので、本当に怖くなるくらいの好調っぷりです。
組入れ上位銘柄と、組み入れ比率はこんな感じです。
NFインド株については直近のデータが見つからなかったので、2018年5月時点での情報となります。
やはり金融・エネルギー・IT関連が大きいですね。特に銀行株がEPIより多めに組み込まれており、金融の割合が大きいのが分かります。
ただ、これはあくまでも2018年5月時点でのデータなので、現在はどうなってるのか気になるところです。
お勧め.3「新生・UTIインドファンド」
3つ目の新生・UTIインドファンドについて簡単に解説します。情報は2021年10月時点のものです。
こちらは前の2つとは違い、投資信託となっています。
新生・UTIインドファンドは何か指数に連動しているわけではなく、インドの証券取引所に上場している株式を購入しているという形になっています。いわゆるアクティブファンドというものですね。
組入れ銘柄数は55銘柄で、NFインド株とほぼ変わらないです。EPIの300銘柄と比べると少ないですが、55ならまだ多い方かなと思います。
設定日は2006年12月で、この3つの中では一番歴史が古いです。
純資産総額は408億円ということで、NFインド株より3倍以上多いという感じです。ただEPIの半分にも満たないので、信頼性と人気度ではEPIが頭一つ抜けているというところです。
そして気になるのが経費率。なんと1.954%と、かなりの高さになっています。1年間で約2%も取られ続けるということなので、正直言って高すぎるなという印象しかありません。
こんなに経費率が高いのに、何故ここで紹介しているのか疑問に思う方もいると思いますが、後で解説しますがそれを考慮しても大きな成長をしてくれているのがこの投資信託なので、今回お勧めとして加えることにしました。
で、新生・UTIインドファンドの直近1年間の株価上昇率はこのようになっています。
引用:楽天証券
約75%くらいあるということで、先ほど紹介したNFインド株と同じくらいの素晴らしすぎる成績となっています。インドはETFだけでなく、投資信託の成績も本当に素晴らしいですね。
組入れ上位銘柄と、組み入れ比率はこんな感じになっています。
EPIやNFインド株では上位に来ていなかったバジャジ・ファイナンスが1位に来ていたり、アストラルやマインドツリー、コフォージ、アベニュー・スーパーマーツなども加わっているため、上位に来ている銘柄が他と違っているのが興味深いです。
比率に関しては全体的にかなりバランスよく分散されているのが良く分かります。かなり理想的な比率のように思えますね。
3つの中でどれが一番お勧めか考察してみた
これまではお勧め3選の紹介をしてきましたが、じゃあこの中で一番お勧めなのはどれなのか?気になる方も多いかと思います。
これについては、正直言って一番を決めるのは難しいです。というのもそれぞれが魅力的な部分を持っているので、個人的には甲乙つけがたいんですよね。
例えば、経費率を見ると
- EPI:0.83%
- NFインド株:1.045%
- 新生・UTIインドファンド:1.954%
ということで、これだけを見ると間違いなく新生・UTIインドファンドには投資をせずに、EPIかNFインド株を選択すると誰もが思いがちですが、実はトータルリターンを見てみると単純にそうとは言い切れなくなってしまいます。
値上がり益だけでなく、分配金のプラス面や経費といったマイナス面などのあらゆるデータを考慮して測定されたリターンのこと。
このトータルリターンを比較した表がこちらになります。(2021年10月時点のデータ)
1年トータル リターン | 3年トータル リターン | 5年トータル リターン | |
---|---|---|---|
EPI | 63.90% | 21.00% | 13.76% |
NFインド株 | 83.55% | 25.52% | 17.21% |
新生・UTIインドファンド | 76.36% | 22.41% | 19.70% |
これによると5年トータルリターンでは新生・UTIインドファンドが一番高い数値になっていることが分かります。
つまり、1.954%という非常に高い経費を払っていながらも、トータルリターンは新生・UTIインドファンドが5年間で一番大きいのです。
経費率が高いのは確かにデメリットではありますが、実際の成績では大きなメリットを提供してくれているのが新生・UTIインドファンドなのです。
また、1年と3年のトータルリターンではNFインド株が一番大きいので、状況次第でこちらの方がリターンが高くなる可能性も十分あります。
そして一番トータルリターンが低いのがEPIですが、じゃあEPIには投資しなくて良いのかというと、単純にそうとは言い切れません。
他2つは円建てでの購入となりますが、EPIはドル建てなのでリスクヘッジとなります。また、EPIは約300銘柄を対象としているので、これから爆発的に伸びるであろうインド株式を一番幅広くカバーできることになります。
インドのような伸び盛りの国は、どんな企業が爆発的に伸びてくれるのかは分からないし、予測するのもかなり難しいです。
なので、EPIを買ってあらかじめ幅広く企業を押さえておくことで爆上がりの恩恵を受けられる可能性が高くなりますので、その面で見るとEPIのメリットも結構あるのではないかと考えています。
そしてEPIはトータルリターンの成績が一番低いとは言っても、経費率は一番リーズナブルなので、長期的に保有し続けるのが精神的に一番楽というのも大きいです。将来的にはどう風向きが変わるか分からないので、一番持ち続けやすいEPIは結構ありなんじゃないかと思いますね。
それと、やはり3つとも保有している企業が違いますし、割合も異なります。セクターもけっこう異なるので、出来れば3つとも持っておくのが一番バランスが取れてていいのではないかなと思っています。
EPIを購入する場合は、SBI証券が一番外国株式の手数料が安くなるのでお勧めです。
NFインド株は日本株と同じ扱いなので、手数料が安い楽天証券かSBI証券で買うのが良いでしょう。
新生・UTIインドファンドはどこで買っても変わらないですので、持っている証券会社で良いです。個人的なお勧めは楽天証券かSBI証券です。
ちなみに、インド株・ETFを買う場合にどの証券会社がお勧めか知りたい方は、以下のページが参考になるかと思います。