どうもこんにちは!ファイナンシャルプランナーのtakaです。
今回は「金(ゴールド)投資を始めるなら絶対知っておきたいお勧めETF4選」というテーマで解説していきたいと思います。
「とにかく資産を伸ばしたい!」と考えて株式100%で買っている方も多くいますが、これは若い内なら良いですが、年齢を重ねてくると「攻めるのも良いけど、資産を守る方にも力を入れたい」という考えも重要になってきます。
そして「資産を守る」という点でお勧めなのが金(ゴールド)投資です。
今後債権の価格が下がりそう(金利が上がりそう)という不安が強まる中、株のリスクヘッジとして金投資が大きく注目されてきています。
ということで、今回の記事では金投資についての全体像と、私が実際に投資しているお勧めのETFなどを解説していきたいと思います。
これから金投資を検討している方には役立つ内容になるはずですので、興味がある方は是非チェックしてみてください。
また、今回の内容はYoutubeの方でも解説していますので、読むのが面倒くさいという方は動画でチェックしてみてください。
それでは、いきます。
金の価値は今後上がっていくのか?
金投資をする上で、金の価値は今後も上がっていくのかどうかは気になるポイントですよね。
金の価格が変動する要因としては
- 金利が上昇すると金価格が下がる
- 米ドルが安くなると金価格が上がる
- インフレになると金価格が上昇する
などと色々と言われていますが、ぶっちゃけ未来の金利や米ドルやインフレ、その他もろもろの世界の動きは読めないので、動きがあったらその時その時で対処するしかありません。
そうではなく、全体的に価値が上がっていくのかどうかについてですが、金って実は地中の埋蔵量が分かっており、今のペースで採掘していくと、あと10数年後には掘りつくされてしまうと言われています。
つまり、量が限られている資源なんですね。
そして金と人類とは歴史は紀元前6000年も昔からすでにあると言われており、現代でも金の需要は高いままです。
もちろん金の価値がどうなるかは誰にもわかりませんし、他にもいくつも要因がありますが、私個人としてはその希少性と需要の高さから、金への投資は今後も期待できるのではないかと考えています。
株式投資のリスクヘッジとして有用
金は株式が暴落する場面で逆に価格が上がっていったりすることから、株式投資のリスクヘッジとして買われてきた過去があります。
チャートを見た方が分かりやすいと思います。
このチャートは2001年から直近までの20年間のアメリカの代表的な株式指数であるS&P500と金の値動きを表したもので、赤がS&P500、そして青が金となっています。
このチャートを見ると、株式の方が暴落・低迷している時期に、金は大きく価格を挙げていることが分かります。そして株式が回復してくると、金は下がっていることが分かります。
最近でこそコロナショックによる大規模な金融緩和が原因で株高とゴールド高が同時に進行していますが、基本的にはこのチャートの動きを見る限りでは、株式投資のリスクヘッジとして金投資をするのはかなり有用なのではないかと思います。
債券でリスクヘッジはどうなの?
ちなみに、株式と債券の組み合わせもバランスが良いとよく言われていますが、皆さんもご存じのように現在はかなりの低金利の時代になっています。
債権は金利が下がると価格が上がりますが、金利が上がると価格は下がるという逆の動きをするという特徴があります。
そのため、もう金利を上げるしかなさそうな今の状況では、ちょっと債券への投資に対して不安感が高まっている方も少なくないと思います。私もまさにそのような理由から、債券への投資は積極的にやっていません。
そんな債券への投資に不安を抱える方に、金投資は一つの方法としてお勧めなのです。
ただし、金は株式のように分配金がないため、複利効果が得られないというデメリットがあります。なので、金投資を過信しすぎることなく、ポートフォリオの割合は大きすぎない方が良いかなと思います。あくまでも株式投資のリスクヘッジとして考えるのが良いでしょう。
個人的には、多くても20%くらいあれば良いと考えていますが、割合についてはそれぞれの投資スタイルに応じて決めていくと良いでしょう。ちなみに若い方は金は入れずに、株式100%でも良いと思います。
金投資のお勧めETF4選
それでは、金投資をするにあたって、絶対に知っておきたいETFを4つほど紹介していきます。
その前に何故ETFを紹介するのかという点についてお話しします。
金投資って実は色々な方法があって
- 金そのものを買う
- 純金積み立て
- 投資信託やCFD
- ETF
などで購入することができるのですが、中でもETFは少額から購入出来て、一番手軽に買ったり売ったりできるし、手数料も安いし、自宅で保有することもないので盗難のリスクもない、ETFで買うので業者の破綻リスクもない、ということで、私は金への投資はETFで行っています。
で、ETFの中でもお勧めなのがこの4つになります。
商品 | 経費率 | 資産総額 | 通貨 | |
---|---|---|---|---|
GLD | SPDR ゴールド・シェア | 0.4% | 6.3兆円 | 米ドル建て |
IAU | iシェアーズ ゴールド・トラスト | 0.25% | 3兆円 | 米ドル建て |
GLDM | SPDR ゴールド・ ミニシェアーズ・トラスト | 0.18% | 4,700億円 | 米ドル建て |
1540 | 純金上場信託 | 0.4% | 1,500億円 | 円建て |
上から順に説明します。
GLD(SPDR ゴールド・シェア)
GLDはステートストリート社が運営するETFです。商品名はSPDR ゴールド・シェアです。
経費率は0.4%と、この4つの中では一番高いのですが、資産総額が6.3兆円もあり、海外ETFの中でも20位に付けているほどの実績があるETFです。
金のETFの中では特に名前が知られています。
IAU(iシェアーズ ゴールド・トラスト)
お次がIAUで、ブラックロック社が運用するETFです。商品名はiシェアーズ ゴールド・トラストです。
こちらは資産総額がGLDの半分ではありますが、経費率が0.25%と、GLDの経費率と比べると0.15%も安く、さらにGLDの5分の1の価格から買うことが出来ることもあり、人気が高いETFです。
IAUを買っているという方はかなり多いと思います。
GLDM(SPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラスト)
GLDM、名前はSPDR ゴールド・ミニシェアーズ・トラストで、最初に紹介したGLDのミニバージョンみたいな感じになっており、実際にGLDの10分の1の価格(2021年8月現在だと17ドルくらい)で買えるようになっています。
GLDだと少し買いにくいと感じる方もいますが、GLDMだと気軽に買えるように設定されています。
また、経費率もこの中では一番低く、0.18%です。IAUよりさらに低コストとなっているのが素晴らしいですね。
2018年に設定された若いETFなので資産総額はまだ4700億円くらいですが、実際にETFでこれだけ資産総額があれば十分とも言えますし、ステートストリート社が運営するETFということもあり、信頼性は全く問題ないんじゃないかと思います。
1540(純金上場信託)
ここまでは米ドル建てのETFでしたが、。後に紹介する1540(純金上場信託)は国内のETFで、円建てで購入することが出来ます。
経費率が0.4%なので、この中ではGLDと同じく手数料が一番高いことになっているのですが、円で購入できるということで、ドルで運用するのはなんか不安があるし為替コストがかかるしあまり好みではない・・という方にお勧めとなっています。
また、この商品には他のETFにはない面白い一面があります。それは金の現物に交換も可能ということです。小さいころの夢で「金の延べ棒を手に入れたい!」と願った人もいるかと思いますが、その夢がかなってしまうのですね。
1kg以上からの交換となるので、現在だと大体700万円くらいを投資しておかないと交換は出来ませんし、現物に交換することにメリットがあるのかという問題もありますが、もしかしたら将来預金封鎖になるなんてことが絶対にないとは言い切れないので、こういう選択肢が増えるのは面白いしメリットなのではないかなと思います。
投資すべきETFはこれ(私も実際に投資してます)
今回紹介した4つの金ETFの中で、一番のお勧めはどれなのでしょうか。
金は金利が付かず、分配金が出ることがありません。そしてどれも「金」ですので、値動きは同じです。
そのため、基本的にはコストが安いものを買っていくのが良いと思います。
その観点で見ると、GLDMが良いです。4つの中ではコストが一番安いです。
2018年に設定された若いETFなので資産総額はまだ4,700億円と少ないように見えますが、実際にETFでこれだけ資産総額があれば十分とも言えますし、ステートストリート社が運営するETFということもあり、このETFの信頼性は全く問題ないんじゃないかと思います。
前は私はIAUやGLDに投資していたんですが、最近はGLDMへ投資するようにしています。この中では一番GLDMがお勧めと言えるでしょう。
ちなみにGLDMは楽天証券なら買付手数料無料で買うことができますので、お得に買うことが出来ます。私も楽天証券で買っています。
あと、個人的に円建てでも持っておきたいという考えがあるので、経費率は少し高めではありますが1540の純金上場信託も同じくらい保有しています。こちらも楽天証券で買うことが出来ます(手数料は普通です)。
将来現物と交換することもできるので、リスクヘッジとしてちょっと面白い商品ですよね。